P.P.刻印【イエズス！マリア！】聖ジャンヌの鬨と旗

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一見よく目にするデザインのようで、しっかりと細部にまでこだわってデザインされた希少な作品です。

ジャンヌが列聖され、フランスの守護聖人とされた1920年代に制作されたもので、「聖ジャンヌ・ダルク」としては最初期のもの。

切ったばかりの短い髪のジャンヌは、甲冑を身に着け、しっかりと前を見据えています。

奥には、殉教者を象徴するナツメヤシの葉が描かれ、メダイの淵に沿って祈りが刻まれています。

　『Sainte Jeanne d'Arc, priez pour nous.　』（聖ジャンヌ・ダルクよ、我らのために祈りたまえ）

背面は、「デュ・リス」(du Lys) 家の紋章が刻まれています。

「デュ・リス」家とは、国に貢献したジャンヌの活躍を評価したシャルル7世が、1429年頃、ジャンヌとその家族に、貴族の地位と紋章と共に授けたものです。

ジャンヌの紋章は、フランスの色である青の背景にフランスの象徴フルール・ド・リスの間に置かれた剣が王冠を支えるデザインで、お告げから始まり、シャルル7世の戴冠を果たした栄光が讃えられています。

紋章の周囲には、ジャンヌが掲げていた軍旗にも記されていた「イエズス、マリア」(Ihesus Maria) と刻されています。（15世紀のフランス語の綴り）

イングランド軍に突入する際に、ジャンヌが実際に発していた鬨（とき）の声です。

小さいながら、大変希少であり、コンディションもとても素晴らしい芸術品になります。


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フランス製
1920年頃
シルバーメッキ
直径1.5cm