MAZZONI作✴︎ルルドの祈りの聖母マリア

SOLD OUT

MAZZONIは、アールデコ期（1900年前半〜中頃）にかけてフランスのリヨンを拠点に活躍した有名なメダイ彫刻家です。

メダイという彫刻芸術は、彫る人の精神性が宿るとつくづく感じています。

この作品もその一つ。

聖母マリアの柔らかな佇まいは、どこかこの次元とは離れた神聖なヴェールを纏ったような視点で描かれています。


【ルルドの泉の奇跡について】

スペインにほど近いピレネー山脈の麓に秘境地ルルドがあります。

1854年、貧しい少女ベルナデットの前に突如として現れたマリアさま。

「洞窟の土を手で掘ってごらんなさい」

とのお言葉通りにベルナデットが掘ってみると、泥水が湧き出て、それは徐々に美しい聖水に変わっていったのだとか。

癒しの力のあるその湧き水は、瞬く間にヨーロッパ中に拡がりましたが、少女の前に現れた女性がマリアさまだと決定づけらるのには
4年もの歳月がかかったのだそうです。

ベルナデットは、その女性が目の前に現れる度に

「あなたの名を教えてください」

と聞きましたが答えは返されません。
4度目の出現の際にようやくマリアさまは

「私は無原罪の御宿りです」

とお答えになりました。

貧しく無学のベルナデットがそのような難しい言葉を口にしたことが、世間が『聖母マリアの出現』を認める決め手になったそう。

そのようなストーリーを知ると、全ての現象やタイミングに聖母マリアの采配があるのだと感じます。

最初の奇跡。

奇跡のはじまりのストーリーが描かれたこのメダイ。

美しいルルドの洞窟と膝まずく純粋な少女ベルナデット、厳かで神聖さに満ちたマリアさまの素晴らしい場面が見事に描かれています。


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フランス製
1930年代
シルバー製
23×15mm